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熱処理とは

どんな火の入れ方をするかによって鉄はどんどん変化します。
そこにはサイエンスがあります。

鉄をサイエンスする技術や可能性にゴールはありません。

だからこそ、八田工業はまだまだ挑戦します。
鉄の可能性をもっともっと広げて、豊かな社会づくりに貢献するために。

熱処理とは?

Before
熱処理
完成

熱処理とは、金属の材料に「加熱」と「冷却」を加えながら、形が変形しないように性質の向上を行う加工のことです。金属は熱の加減によって強くなったり、柔らかくなったり、粘り(バネのように)がでたり、さびにくくなったりと性質が変化します。それをコントロールするのが我々、熱処理屋の仕事です。

熱処理のちから

はさみ・ナイフなどの刃物

  • 熱処理しないとどうなるの?
  • はさみやナイフは刃先が薄いからすぐボロボロになって切れなくなるんだよ
  • 熱処理をしたらボロボロにならないの?
  • 熱処理をしたハサミは長く使えるようになるからお爺ちゃんになっても使えるよ

車・バイク・自転車関連部品

  • 車の部品にも熱処理が施されているの?
  • 車のエンジンやパワーウィンドウのモーター、トランスミッション、自転車のチェーンやギアなど、さまざまなものに熱処理が施されているよ
  • 熱処理しなかったらどうなるの?
  • 熱処理をしなかったら張力、摩擦力に負けて、数百メートルも走ったら壊れてしまうよ

ネジ

  • 小さな金属も熱処理されているの?
  • 小さいネジ1つずつにも熱処理が施されているよ
  • 熱処理をしてないネジは使えないの?
  • 熱処理しなかったら、ネジ山もミゾも潰れて部品をつなげることができなくなるんだ
    プラモデルから大きな建物まで維持するには、熱処理されたネジが欠かせないんだよ

バネ・クリップなど

  • ほかにも熱処理をしている小さいものはある?
  • 小さいバネやクリップにも熱処理は施されているよ
  • 重いものを支えないものでも熱処理が必要なの?
  • バネは熱処理していないと伸び縮みしなくなってしまうんだ
    クリップも広がったまま何も挟めなくなってしまうんだよ

キッチン関連

  • 日常生活の中でいろんなものが熱処理されているんだね
  • ほかにもキッチンで使うものにも熱処理は施されているよ
    ザルやボウルはなんでサビないと思う?
  • ステンレスだから?
  • たしかにステンレスは表被膜があるから他の金属よりサビにくいけど、それだけじゃないんだ
    熱処理をすることで、皮膜無しでもサビにくくなるんだよ

熱処理の種類

01イオン窒化処理

窒素イオンが持つエネルギーを利用する技術で、同時に窒化も行う表面処理法です。同時に窒化処理をするため、後加工が不要になるメリットがあります。

02真空熱処理

炉の中を真空状態にしてから過熱する処理方法です。真空なので酸化や脱炭を防ぎ、光輝性に優れた熱処理が可能です。

03サブゼロ処理

焼き入れをしたあとで、鋼を0度以下にまで冷却する処理方法です。
焼き入れを行うことによってオーステナイトが残留し、硬化性低下の原因になることがありますが、0度以下にまで冷却することで人為的なマルテンサイト化が可能です。
日本刀の刃先を必要な硬さにするためにもマルテンサイトは必要な組織で、「刃文」と呼ばれる独特の模様はマルテンサイトによるものです。

04その他の加工

熱処理は、ほかにもさまざまな加工方法があります。

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